恩師を囲む会

第46回  伴 紀子 名誉教授(日本文化学科)

日 時:2014年12月7日(日)12:30~
場 所:名古屋キャンパス教職員食堂
参加者:31人

●先生からのメッセージ

 昨年の初秋であったでしょうか、突然南山大学同窓会事務局から伴紀子名誉教授のために『恩師を囲む会』を開きたい旨返事を賜りたいという依頼が入りました。その時はこのような事業が継続して行われているとは知らず、同窓会も粋な計らいをするのだなあと簡単に思っていたのです。それで、元ゼミ生だけでなく、かつて日本語を教え今は本学で教鞭を取っている外国人教員のみなさん、19年間部長であったラグビー部OBにも開催通知を出してもらうことにしました。70代の先輩から第1子の誕生を迎えようとしているゼミ生まで、加えて、アメリカ人、インド人、インドネシア人の教員のみなさんが集まってくださり、国際的な集まりとなりました。
 開催日の12月7日、伴との関わりについて言葉を聞いていくうちに何かが心の奥の琴線に触れ、涙を抑えることができなくなりました。最後のあいさつは、ただただ「ありがとう」だけしか言えませんでした。みなさんの心を打つ言葉を用意しておけばよかったと残念に思っていますが、南山大学という場で出会えたことに感謝し、参加してくれた一人ひとりの幸運を祈り求めることが「感謝の返杯」でありました。

大島 晋(大51期 日本語)

老若男女、国籍も超えて

 初雪となった前日の寒さを残しつつも、穏やかな日差しの中で伴紀子名誉教授をお迎えした「恩師を囲む会」が開催されました。参加者は6期生から59期生という幅広い年代で、元ゼミ生だけではなく、先生が顧問をされたラグビー部のOB、元日本語学習者など、老若男女のみならず国籍さえも問わずに先生を慕う31人が集いました。
 各参加者の話から、先生のさまざまな顔を伺うことができました。ゼミ生に対する思慮深い指導者としての顔、ラグビー部に対する侠気あふれる顔、日本語学習者に対する優しく寄り添うような顔、同僚に対する善き隣人としての顔。一見意外に思えるようなエピソードでも、妙な説得力を持つ伴先生らしさ。そんな「らしさ」を相手が誰であろうと、いつの時代であろうと、おしなべて持ち続ける懐の深さ、器の大きさを考えていると、論語の「君子の九思」を思い出しました。いつもの明るい調子で「伴、出馬することになっちゃいました。大島さん、手伝ってくださーい」なんておっしゃらないかとひそかに期待してしまいます。