恩師を囲む会

 

 

第57回  宮川佳三 名誉教授(英米科、英米学科)

日時:2018年12月9日(日)12時半~
会場:リアンカフェ
参加者:34人

 

●先生からのメッセージ

「人間の尊厳のために」を心から逃がさないで!!

 同窓生の皆さん、こんにちは。同窓会による思いもかけない企画 ―「恩師を囲む会」― を喜び、久しぶりにゼミの教え子に会うことができると心を躍らせていました。30年余の間ゼミ生と向き合い、退職してからすでに10年近く経過した時での同窓会でした。長生きはするものだ、と素直に思い、多くの教え子と再会できることを楽しみにしていました。同窓会から届いた出席者の名簿に目を走らせました。うれしいことに、出席者全員の名前と顔をすぐに思い出すことができました。1週1度のゼミで、つい先週会ったばかりなのにもう1週間たったような感覚で、当日皆に再会しました。時間の経過ってどうなってしまったのか、と不思議な気持ちにさせられました。全ての教え子と言葉を交わし、長い長い時間を越えてかつてのさまざまなことを懐かしく思い起こし、どれだけ時間があっても終わることのない楽しい短い「今」の会になりました。
 誰もが苦しいつらい時間を送っていることは間違いのないこと。でもそのことを一瞬忘れることができた数時間だったのではないでしょうか。卒業後初めて大学を訪れた、と言っていた教え子が結構いましたが、これを機会に、かつては学ぶことが日常であったことを思い出してもらえるといいなと、われに返って、思いました。
 敗戦後74年になろうとしています。その長い長い敗戦後の時間は日本に何をもたらしたのでしょうか。今日の日本は全土にわたって「精神の危機」に陥っていると思います。大学の、そして皆さんがかつて「人間の尊厳のために」学んだことを思い出してください。

 今回の会を機に会う機会が増えるといいですね。そしてまた学びましょう!
   皆さんの健康を祈念しています。そのためにも平和であってほしいと願っています。

 私は今でも大学で「生涯学習のための宮川塾」を週1回開設し、「国際社会と日本」の諸問題を取り上げて話をしています。年間30回の120分講義を無料で提供しています。現在20数名の受講生がいます。皆さんの参加を心待ちしています。気後れしないで連絡を miyakawa0413@vega.ocn.ne.jp 宮川佳三へ。
※ 2019年度「生涯学習のための宮川塾」案内は こちら

 


 

鎌田奈応子(大54期 英米)

当時と変わらず“宮川節”もご健在

 会が催された当日は冬の寒さが一段と厳しくなっていましたが、会の主役である宮川佳三先生をはじめ、集まったゼミ生総勢34名の熱い思いで熱気あふれる会となりました。参加した誰もが「宮川先生は当時と変わっていない!」と口をそろえて言うように、“宮川節”もご健在で、その姿に懐かしさとうれしさを覚えると同時に、背筋を伸ばされた感もありました。
 私自身が学生時代に宮川ゼミへ進むきっかけとなった先生のお言葉に、「どんなことでも国際関係につながる」というものがあります。今回の会に集ったゼミ生の近況を伺うと、皆それぞれが何かしらの形で国際関係を担う存在になっていることがわかり、私も宮川ゼミ生としてそういった存在でありたいと強く思いました。
 宮川先生が「20年後にまたこの会をやりましょう!」とおっしゃっていましたが、実現させるためにも、ぜひ宮川先生にはこれからも健やかでいていただきたいと願っています。